急性中耳炎 について

ちくのう 花粉症 急性中耳炎 滲出性中耳炎 めまい  

●鼓膜に穴があいていない限り、たとえお風呂の水がはいっても中耳炎になることはありません。中耳炎を起こす菌は耳の穴からではなく、鼻のほうから入ってきます。風邪をひいていて、あおっぱなが出ているとき、鼻の中のバイ菌が耳管という管をとおって中耳に入り、中耳炎になることが多いのです。

★夜中に子供が耳が痛いと訴えた時
 風邪をひいていたこどもが耳が痛いと言ったときはまず中耳炎です。小児科などからもらっている熱さましの座薬を使って下さい。たとえ熱がないときでもかまいません。熱さましの座薬には炎症をおさえ、痛みをとる作用があります。30分以内に痛みはなくなります。翌日耳鼻科を受診して下さい。

   

正常の鼓膜(左写真)        急性中耳炎の鼓膜(右写真; 中耳腔に膿が溜まり膨隆)


★病院での治療
 抗生物質の飲み薬、抗生物質の点耳薬、粘膜の改善薬、はなみずのための薬などを適宜処方します。


★鼓膜切開について
 最近は鼓膜切開はあまりやらない方向になっております。ほとんどは飲み薬で対処します。しかし(1)耳に膿がたくさんたまり発熱が何日も続いているとき、(2)痛みが強いとき、(3)薬を飲んでいても、中耳炎のため機嫌が悪く、食欲が無いときなどは鼓膜切開が必要です。
 切開後の家庭での処置−耳の中の膿が血と混じって外にでてくることがありますが心配ありません。外にでてきた分だけぬれタオルでふいてあげてください。

参考: ななかまど新聞-「急性中耳炎と鼓膜切開」


質問1:切開した穴はずっとあいているのですか?

答え:子供の鼓膜の治りは非常によく、みみだれが止まれば2、3日で鼓膜は元通り閉じてしまいます。鼓膜切開によって難聴などの後遺症を残すことはありません。

質問2:鼓膜切開は何回やっても大丈夫ですか?

答え:通常何回やっても問題ありません。

質問3:中耳炎をやると聞こえの悪いのがずっと残りますか?

答え:中耳炎から内耳炎になると難聴の残る可能性がありますが非常にまれです。通常は中耳炎が治れば聞こえももとにもどります。

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